2013年 08月 14日
父と・・・
広げた新聞紙の上に パチン、パチンと爪が飛び散る
老眼鏡をかけた私は 長く伸びきった爪を切っては眺め すこしずつ丁寧に切りそろえてゆく
父の爪を切るのは 生まれて初めてかもしれない
いつしか自分で爪も切れなくなってたんだね
こんなに長い爪じゃあ気持ち悪かったろうに 気が付かなくてごめんね・・・
幼い頃、父の膝の上で よく耳掃除をしてもらった
そして今度は私の膝の上で 父の手足の爪がパチン、パチンと音を立てる
言葉が出なくなった父は、ありがとうの代わりに 笑ってうなずいてみせた
老眼鏡をかけた私は 長く伸びきった爪を切っては眺め すこしずつ丁寧に切りそろえてゆく
父の爪を切るのは 生まれて初めてかもしれない
いつしか自分で爪も切れなくなってたんだね
こんなに長い爪じゃあ気持ち悪かったろうに 気が付かなくてごめんね・・・
幼い頃、父の膝の上で よく耳掃除をしてもらった
そして今度は私の膝の上で 父の手足の爪がパチン、パチンと音を立てる
言葉が出なくなった父は、ありがとうの代わりに 笑ってうなずいてみせた
by ryutarou-de-mama
| 2013-08-14 10:07
| 独り言